香港野球代表監督就任へ

2017年2月8日、私は再び香港の地へ降り立った。

今回の目的は、本格的な香港野球代表強化及び監督就任。
香港政府にとって、今年は中国本土(江蘇・無錫)で4年に1度行われる「全国運動会(全運会)」がある年である。本大会は日本で言う国体に位置付けられるが、香港政府にとっては香港をあげて中国本土の大会へ出場する重要な大会であり、野球関係者によれば野球のアジア選手権よりも位置付けが高いと言う。

今回、この中国本土の大会を当面の目標として私は香港野球協会より招聘された。

 その本大会に向けて、昨年度末より私をゲストコーチとして迎え、下準備をしていたということなのだ。

香港野球協会

これまで私が経験してきたイラン・パキスタンで行われた国内強化合宿とはシステムが違い、香港野球代表は日常の練習に加え、政府に定められた予算の元、海外強化合宿等も含めてチーム強化を図かることができる。

また、本来であれば、この時期に東アジアカップへ出場予定ではあったが、この大会が開催されず、私の故郷・仙台で行われる「深松インターナショナルカップ2017」へ出場することが決まった。

さらに、中国大会を前に、グアム・フィリピンにて強化合宿を行う計画を立てている。

国が違えば強化方法も違うものであるが、さすがは世界有数の大都市・香港といったところであろうか。

他のアジア各国、野球の発展途上にある国々の様に、「時間はあっても、野球をする環境が手に入れられない」状況とは完全に真逆である。

香港野球の現状と課題

以前にもお伝えしたように、香港の野球代表選手は大都市に生きる若者であるが故、忙しいのだ。仕事、学校、バイト、プライベート等々、余暇だったり、義務だったりと、生きる上での選択肢が非常に多い。その中でも、代表選手は一切お金にはならない野球のために、時間を割いてグランドへやってくる。

これまで週3回行われていた練習は、私が到着してから週5回へと増えた。また、選手からの希望もあり、平日は毎朝8〜10時までバッティングケージにて自由参加の練習を行っている。

さらに、香港野球協会はストレングス&コンディショニングトレーニングが実施できるジムとトレーニングコーチとも契約をし、週2回、選手達はジムへと通っている。

世界どこへ行っても、野球が大好きな野球少年の目の輝きは変わらない。

これだけの施設と環境がありながら、思う様な結果を出せずに進んできた香港野球の想いを受け止め、彼らの真の目標へ導くのが私の仕事だ。

私は、指導の傍ら香港野球代表団が私の故郷で行われる「深松インターナショナルカップ2017」へ参加することが決まり、香港代表団の日程調整等の仕事も担っていた。

そして、香港渡航から1ヶ月がたった3月8日、3月末に行われる仙台遠征に向けて正式なメンバーが発表され、同時に私も香港野球代表監督へ就任した。

Respectfully,

TOMA