みなさん、こんにちは。今回で20回目の登場、とよっちです。

11月に行われた「世界野球プレミア12」は日本の優勝で終わったことで2019年、日本関係の国際大会がひと段落しました。今ではメジャー移籍を目指す選手の去就決定やトレード話など、野球の話は絶えません!12月も野球がある環境に感謝です。

海の向こうのフィリピンでは11月30日から12月11日まで「東南アジア競技大会(通称:SEA GAMES」が開催されていました。今大会を一言で表現するならば「東南アジアのオリンピック」で野球だけではなく、サッカーやバスケットボールなど50種目ほどが行われていたのです。

今回は実際にフィリピンに行き、野球競技を見てきたので大会のレポートです!

SEA GAMESとは

「SEA GAMES」は前述の通り、東南アジアのオリンピックであり、1959年にタイ・バンコクで第1回大会が開催されました。その後は約2年おきに東南アジア各国に数多くのアスリートが集結しています。今年の開催地はフィリピン・マニラでした。

ちなみに野球競技は2005年から始まったものの、ホスト国により競技普及に差があり、継続的には行われてきませんでした。そのため今回は2011年以来、実に8年ぶりの復活となりました!今年の大会を含めると野球競技は4回目の実施となり、同地域ではトップの実力をもつフィリピンが最多3回の優勝を飾っています。今大会の野球競技は12月2日から8日までの期間で行われました。

今回の参加国はフィリピンのほかにタイやインドネシア、シンガポール、そしてカンボジアの5ヶ国。特にシンガポールは初出場、カンボジアは12年ぶりの復帰とのことでした。

実際に野球競技が行われた「The Villages」という場所は、主にキャンプや集中的にトレーニングにするための施設だそうで、元々は海外チームの来訪を想定してつくられたとか!グラウンドが4面あり、宿泊施設も完備されています。

会場周辺がコリアンタウンということもあって韓国からの支援でこれら施設が建設されたそうです。恐るべし、韓国マネー!

地元・フィリピンが全勝優勝

さて、実際の試合結果ですがフィリピンが4戦全勝で頂点に立ちました!決勝戦ではタイと対戦し、2桁15得点の猛打で相手を圧倒していました。終わってみれば15-2という大差だったのです。

最終順位は前述した参加国紹介の順番通りで、フィリピン・タイ・インドネシア・シンガポール・カンボジアでした。来年は東京でオリンピックがありますが、たとえSEA GAMESで優勝してもフィリピンは出場できないので、この大会こそが東南アジアの選手達にとって最高の晴れ舞台です。

ここで簡単に参加国を紹介します。

□フィリピン・・・10月に台湾で行われたアジア選手権。結果的には大会5位に終わったものの、予選ラウンドでライバルの中国を1-0で破り、その成長ぶりをみせていました。SEA GAMESでも初戦のタイ戦こそ3-2と辛勝スタートもその後は2桁得点と実力差を見せつけました。チームには日本人コーチもいますが、立場的には技術指導というよりもアドバイザーという感じです。

□タイ・・・準優勝に終わったものの、アメリカ系タイ人の選手を擁した強力打線が魅力的なチームでした!選手の体の大きさは参加国トップ。積極的にガンガン振ってくるので対戦する投手はかなりの威圧を感じるでしょう。一方で投手のボールに力がなく、棒球が多かったので、今後の課題となることでしょう。

□インドネシア・・・過去、日本人監督がチームを率いていましたが、近年はインドネシア人による運営を目指しています。チームとしては走塁が武器で出塁すれば積極的に次の塁を狙ってきます。また、バントなどの小技なども上手く、チーム全員で点を取りにいくという日本の野球をしていました。

□シンガポール・・・現地で24年間、野球を教えている日本人がチームを率いていました。参加国の中で1番、メダル獲得に執念を燃やしていたチームです。まさに「一所懸命」と言葉がぴったりで打撃や走塁にしても日本の高校野球を見ているような感覚でした。しかし、メダル獲得が至上命題だっただけに、今後のシンガポール野球がどうなっていくのか心配です。

□カンボジア・・・12年ぶりの大会参加となったカンボジアは今年1月から新たに日本人監督を迎えました。また、コーチにはソフトボール出身のアメリカ人女性が務めており、試合中のベンチは明るい雰囲気。打撃が課題ではあるものの、守備での好プレーが多く、審判員や観客から多くの歓声が聞かれました。結果的には全敗でしたが、国際大会の経験を積むことが目的なので、これからと言えるチームでしょう。

以上のように参加国によって野球のスタイルはもちろん、大会への目的も違っていました。東南アジアの野球はフィリピンとタイの2強という印象ですが、この2ヶ国は中国に勝つことを目標に、インドネシアやシンガポール、カンボジアは逆に同地域2強に追いつくことを目標にレベルアップを目指してます。

今回のSEA GAMESに参加した国々は自軍の現状や課題が明確になり、今後の発展のためのきっかけづくりができたと思います。次は2021年、ベトナムでの次回大会に向けて準備を進めていくことになります。

ただ、、、ベトナムにも野球はあるのですが、現状では2年後に野球競技があるのかどうか微妙なところ。これも2024年のパリオリンピックで野球が行われない影響が大きいとのこと。果たして、ベトナムで野球ができるのか。今後の動向に注目ですね。来年、機会があれば見に行こうと考え中です!

とよっち