U-18 W杯終了

みなさん、こんにちは!

今回で12回目の登場、とよっちです。

韓国・キジャンで行われていたU-18 W杯が終了し、侍ジャパンは5位という成績に終わりました。順位が決まったときから色々と敗因や戦犯探しをしている日本のメディアですが、みなさんの目には今回のチームの戦いぶりはどのように映りましたか??

多分、自分もみなさんと同じことを考えていると思います。でも、ここでは「なぜ負けたのか」という話はしませんし、したいとは思わないので書かないです。

前回のブログで「韓国に行くかも」と最後に書きました。自分、本当に現地に行ってしまいました!とは言ってもわずか大会最後の2日間でしたが、色々と観察していたのでそのことについての紹介です。

 

約7時間かけて向かったその先に

飛行機の関係上、9月6日夜に韓国入り。ちょうどこの日は日韓戦であり、その前に台湾に敗れている侍ジャパンにとっては今後の行方を左右する注目の試合だったと言えるでしょう。結果を気にしながら韓国・仁川国際空港に到着したときには既に試合は終わっていました。

結果は5-4で韓国のサヨナラ勝ち。試合中、宮城大弥投手(興南)がイ・ジュヒョン選手の頭部にボールを当ててしまい、宮城投手が帽子を取って謝罪すると、イ・ジュヒョン選手もヘルメットをとってお辞儀をする場面に多くの人が感動した、という声がありました。

もちろんこの話もよいのですが、自分が現地入りした理由は大会の雰囲気を感じることもあるのですが、1番はテレビ中継には映らない日本メディアの動きを見たかったからです。

7日朝、新幹線や地下鉄などを乗り継いでU-18 W杯が開催されているキジャンの球場に到着したときには14時半で、日本-オーストラリア戦が開催されていました。

球場の周りや観客席は選手の親御さんや日本メディア、オーストラリアのファンで埋め尽くされスゴイ熱気に包まれていたのです。試合はオーストラリアが勝利して日本は大会5位に終わる訳ですが、その後が自分が見たかった光景が始まります。

まずはテレビ向けの永田監督インタビューが始まりました。これはスポンサーの看板をバックにしながら答えているもの。次に少し時間を置いて、新聞やネットメディア向けのインタビューです。これはテレビでは映らない場面だと思います。

とにかく、メディアの数が異常だったのです(※上の写真にはファンも混ざっています)。黙ってその様子を見ていましたが、なぜその日に登板しなかった佐々木朗希投手(大船渡)にまでインタビューをしなければならないのか本当に疑問でした。

永田監督や選手達の話を聞くために約40分ほど時間を要したと思いますが、世界中からメディアが来ているとはいえ、日本がダントツなのではないでしょうか。一瞬、この場所が韓国であることを忘れしまうほどで異常な光景でした。

ちなみに日本戦が行われている隣の球場では韓国-アメリカ戦が行われていました。前日、日本に勝利した韓国ですが、アメリカには敗れ、3位決定戦にまわることになります。負けた、ということもあるでしょうがこれが試合後の韓国メディアのインタビューの様子です。

ちょうど韓国の監督のインタビューが始まった時にはまだ、日本メディアのインタビューが行われていたので隣同士になりましたが、両国間での大会に対する注目度の差を見た気がします。実際、韓国ではU-18 W杯の存在自体、知らない人が多かったのだとか。

「世界一になれ」というプレッシャー

インタビューが終わるとメディアの方々は専用ブースに戻って記事を書き始めます。自分はその間、早く現地入りしていた友人と再会して色々と話をしていました。そこで見てしまったのです。

日本の敗因や戦犯探し、悪口を言っていた人を。メディアパスを付けていたところを確認しているので日本のメディアであることは間違いないでしょう。彼らは仕事で来ている訳ですから記事を書いて伝えるという責務を果たしている点はリスペクトしています。確かに試合を見て思うことは色々とあるでしょうが、それを会場で言うのはいかがなものかと思います。

友人から聞いた話では日本側はこの大会のために莫大なお金を出したと言います。その証拠にテレビ中継やスポンサーの看板をバックにしたインタビュー、異常な数のメディア集結といった韓国の会場なのに「日本、日本」という雰囲気だったのです。

ファン全員が現地には行けないので連日、大会の様子を報道してくれることはとても有難いことです。しかし、テレビやメディアは「悲願の世界一へ」「勝利が絶対」「世界一になることが使命」というようにひたすら煽るのです。

もし、これがプロ野球なら勝利を求めてもよいでしょう。なぜなら彼らは野球でお金をもらっている訳ですから結果が求められます。勝たないと、活躍しないと職がなくなってしまうのです。でも、今回のU-18 W杯に出場した選手の中には既にプロ入りが決まっている選手もいました。それでもまだ正式なプロ野球選手ではなく、高校生なのです。

大会に参加した結果、勝ち進んで優勝したというなら自然の流れです。しかし、本番が始まる前から「世界一」を絶対条件にされてしまったらどうなのでしょう。頂点を目標とするのはよいですが、「絶対」という名の圧力、プレッシャーをつくり、異様な雰囲気にしているのは周囲の大人なのではないでしょうか。

世界一になった先には何があるのでしょう。頂点に立ってなにか日本野球に残るものはありますか。首脳陣や選手達の実績、メディアのネタになるだけでファンは何を手に入れることができるのでしょう。

近年、野球人口減少が叫ばれている日本ですが、まだ野球は「お金」になります。ビジネスですから儲けないといけないですが、高校生の国際大会なのに「お金」や「忖度」といった匂いがプンプンしていた韓国・キジャンの球場でした。

国際大会は世界の野球を知る機会、これまでの野球観を拡げる機会、他国の選手と交流する機会。勝利以上の価値があると自分は信じています。

みなさんは国際大会についてどのように考えていますか???

ぜひ、色々な考えが知りたいです。

とよっち