エラーに感動し、考え方が変わる
皆さん、こんにちは。
最近、各都市の選抜チームやクラブチーム単位で海外へいく機会が増えてましたね。
本日は、私が「なぜ子ども達に野球を通して海外へ行って欲しいのか」記していきたいと思います。
アメリカ球界へチャレンジしていた時の話です。
ある日、アメリカ人選手が
「なぜグランドに入る時や打席に入る前に”お辞儀”をするのだ?」
と聞かれたことがありました。
その時は、とっさに「リスペクトしてるからだ」とカッコよく言ったものの、
これまで自分の行動について考えたことがなかった私は、帰り道に改めて考えました。
日本の当たり前が、海外では物珍しく、
私は日本人の行動で敬意を示す姿勢に、アイデンティティを感じるようになっていきました。
何とくなく分かっていたようで、実は気付かされた
日本の文化・教育の素晴らしさ と 繊細さ。
私が、自分の行動・態度、そして振る舞いの細かいとこにまで気にかけるようになったのは、アメリカへ渡ってから でした。
日本人であること、これまで野球を通して受けてきた教育が、外国では自分の武器であり、コミュニケーションのツールになっていきました。
一方、日本でコンプレックスに感じていたことを アメリカだから、乗り越えるという経験もありました。
私は試合で「エラー」をしたにも関わらず、野球文化・考え方の違いに感動したのです。
エラーをして感動できた選手は、世界にどのくらいいるでしょうか(笑)
私は小さな頃から、大好きな野球を想いのままに続けてきましたが、高校生くらいから 失敗を恐れ「ミスしないように」プレイ をし、
大好きなはずの 野球が怖くなったり、グラウンドへ行く事が嫌になったり時 がありました。
エラーをすると、チームメイトや監督・コーチから罵声をうけるからです。
アメリカで初めてエラーをした時、思わず、これから自分に飛んでくるであろう罵声に備え、耳を塞ごうかと思った ほどです。
アメリカでは、エラーしたというのに、チームメイトも監督も私に対して無関心でした。
ベンチに戻り、私は監督へ質問しました。
「なぜ、エラーした私に何も言わないのか」
すると、チームメイトは薄ら笑いを浮かべ、監督は戸惑った様子でしたが、丁寧に言い聞かせてくれました